めだかは孵化後3日~2週間は餓死率が高く、うまく育つか非常に気になる方が多いと思います。
そんなとき、ゾウリムシを餌にすると、まんべんなく餌をいきわたらせることで餓死率を減らし、健康なめだかを育てることができます。
ゾウリムシを餌として与える方法や培養方法など、気になる点を紹介します。
めだかの稚魚へゾウリムシを与えるメリット
餓死を防ぐ
針子については、餌やりの頻度としては、餓死を防ぐためにも1日5~6回の給餌が理想的と言われます。
とはいえ、日中仕事で家をあける方も多く、そんな頻度でめだかに餌を与えるのは難しいと思われる方が多いと思います。
そこで活躍するのが、ゾウリムシです!
ゾウリムシはめだかの稚魚・針子に与える生き餌の代表格ですが、なんといっても最も大きなメリットは多めに入れておくことによって、めだかがいつでも餌にありつける環境を簡単に作ることができることです(ゾウリムシはめだかの飼育水の中でも長期間生き続けることができます)
ゾウリムシを導入するだけで、めだか針子の生存率は大きく改善するので、ぜひ試してください。
良質なタンパク質をすべての針子に与えられる
ゾウリムシはミジンコなどと同じ生き餌のため、めだかにとって良質なタンパク源となります。
また、飼育水の中を広く浮遊してくれるので、人工餌と比べ針子同士の餌の取り合いなどが起こりにくい環境を用意できます。
粉餌でたくさんの針子を育てていると、どんどん大きくなる個体といつまで経っても小さい個体など出てくるのはよくあることですが、そのまま放置すると小さい個体がいじめられてしまったりと困ることも多いので、できればゾウリムシなどを活用して成長差の起こりづらい飼育をしてあげたいですね。
ゾウリムシの培養に必要なものと作り方
材料
今回は、以下の材料をご準備いただきます。培養餌は、ご家庭にあるものでもできますので、チャレンジしてみてください!
- ゾウリムシ種水
- 培養餌(豆乳や、生茶、お米のとぎ汁、エビオス錠など、どれか1点使います)
- カルキを抜いた水
作り方
- カルキを抜いた水1リットルを空のペットボトルに入れる
- エビオス錠2錠を入れる
- しっかり振る
毎日振る
作った後も、ゾウリムシに餌と酸素が行き渡るように、1日1回は振りましょう。
培養液はそれなりに臭いがするので、こぼすと悲しいことになります※ちーめだはたまにやります
暗所に置く
培養中のゾウリムシは日の当たらないところに置きましょう。
ゾウリムシの培養は基本的に屋内なら1年中可能ですが、ゾウリムシは日の当たらないところでの飼育を好みます。
数日待つ
2~5日あたりで完了です。
2日目くらいからゾウリムシで培養液が真っ白になるのがわかります。
めだかの稚魚へのゾウリムシの与え方
コーヒーフィルタを使った与え方
ゾウリムシのみを取り除く場合、コーヒーフィルタを使う抽出方法があります。
培養液の部分が水質の悪化を起こすので、水換えの頻度を減らすため、コーヒーフィルタを使うことをおすすめします。
コーヒーフィルターは、ゾウリムシを通さないので培養液とゾウリムシを分離するのにぴったりなアイテムです。
分離方法としては以下の通りです。
- 普通にコーヒーをドリップするときのように、コーヒーフィルターをセットする
- 培養液ごと流し込む
- コーヒーフィルターの中にゾウリムシだけが残るので、スポイトなどで吸う
- 針子容器にトポトポ入れる
若干準備が必要な代わりに、針子に負担のない最も良い方法だと思います!
スポイトを使った与え方
先程説明したコーヒーフィルターの方法は培養液をほとんど入れないので針子の負担が少ない方法です。ただ、準備に時間がかかるなど大変な面もあるので、コーヒーフィルターの方法をとるのが難しい方はスポイトで与える方法もあります。
具体的には、スポイトで培養液ごとに採って、それを針子・稚魚が集まる所に、与えるだけです。
この方法は比較的簡単にゾウリムシをあげられる反面、水質の悪化を招きやすいので長期的に与える場合は適宜水換えをして安定した水質を維持しましょう。
まとめ
針子が健康に育つために生後2週間は正念場で、めだかを育てる人にとって、特に神経をつかうところです。
粉餌と併用して少量のゾウリムシを与えるだけでも、健康に育てることができると思います。ぜひお試しください。