めだかを飼育していると、「採卵」という言葉をよく聞くのではないでしょうか。
この記事では、そもそもなんで卵を採る必要があるのか、またその方法について説明します!
めだかの卵を採る理由
卵を食べられないようにする
まず、一番の理由はこれです。実は大人のめだかは卵を食べてしまうんです・・・。
(めだかは自分が産んだ卵かどうかを区別できないので、他人が産んだ卵だけでなく自分の産んだ卵も食べてしまいます・・・)
ですので、卵を確認したら、なるべく早く卵を食べられないように隔離するようにしましょう!
カビが発生しやすい
めだかの卵は付着糸という粘着性の粘液でまとめられています。
その付着糸のおかげで水草などに卵をつけることができるのですが、やっかいなのが「1つでも水カビが発生すると、他の卵までカビてしまう」というリスクにあります。
水カビに侵されるとほとんどの卵は成長を阻害され、孵化まで至らないため早いタイミングで付着糸をとって水カビの発生しづらい状態にしてあげる必要があります!
なお、付着糸を外す作業については、「採卵後のクリーニング」でご説明します!
めだかの卵を採る方法
水草や産卵床からひとつひとつ採る
めだかは基本的に産卵した卵を水草にすりつけて産みつけます。そこで水草や、水草を模した「産卵床」という産卵専用グッズに卵を産みつけさせ、そこについた卵を別容器に隔離しましょう。
なお、水草や産卵床ごと別水槽に隔離するという方法をとる方もいるようです。
水底に落ちた卵をスポイトで取る
めだかによっては、上記の産卵床などに綺麗に産みつけてくれる子ばかりではなく、そのまま底に落としてしまう子もいます。また、全ての卵を上手に産卵床に産みつけられるというわけではないので、何割かの卵は底に落ちるケースがほとんどです。
ですので、フンや食べ残しの掃除のついでに、底に落ちた卵を採り、卵専用の水槽に速やかに移してあげましょう。
柄の長いスポイトで採ると便利です。
お腹の卵を綿棒や筆で取る
めだかのお腹に卵がついているのは確認できるけど、いつの間にかなくなっていて全然採卵できない!なんてときに便利なのがこの方法です。
用意するもの
- タモ(網)
- 綿棒、筆
方法
- めだかをタモ(網)で確保し、めだかを水中につけた状態で、綿棒や筆などを使って、めだかのお腹の卵を網の中に落としましょう。
- 網の中のめだかを逃がしてから、卵を別の水槽に移しましょう。
筆や綿棒で触れる程度でしたら、大きな害にはならないと思いますので、やさしーく採ってあげるようにしましょう!
とはいえ、多少なりとも親めだかのストレスになるので、速やかに行うように心がけたほうが良いです!
採卵後のクリーニング
「めだかの卵を採る理由」でも少し触れましたが、めだかの卵には付着糸などがついており、水カビの発生原因となります!
なので、めだかの卵を採ったあとはクリーニングしましょう。
必要なもの(いずれか一つ)
- ガーゼ(百均などでも大丈夫です!)
- キッチンペーパー
方法
- スポイトで卵を取り、ガーゼの上にのせる。
- ガーゼで卵を包んで、水中でコロコロと潰すように揉み解す。
- 付着糸が外れ、卵がバラバラになるので、無精卵などを除去してクリーニング完了です。
最初は潰してしまうのが怖くてコロコロできないという方も多いですが、有精卵ならちょっとした力では潰れないので安心してコロコロしてください!ただ、目が見えている(発眼)卵の場合は、特に孵化間近の場合やわらかくなっていることがあるので、注意してください!
ちなみに卵クリーナーなどといったクリーニング専用のアイテムもありますが、上記のような家にあるものでも十分だと思います!
とはいえ、品種が増えてクリーニングする数が増えるととても便利なので、導入の価値有りです!
まとめ
めだかの卵を少しでも多くかえすための理由として、卵が親めだかの餌にならないようにすることと、卵のカビを予防するために付着糸を外すことを中心にご説明しました!卵の管理もめだかが育つための大事な作業です。状態の良い環境を維持してあげましょう!