めだかの産卵と聞いて、新たな稚魚が生まれてくると思うとワクワクする反面、無精卵と聞いてがっかりすることも多いですよね。そんな方のためにも、今回は、ご自身で無精卵を判別できる方法と、無精卵を減らす方法についてご紹介します。ご自宅でも簡単にできますのでお試しください!
無精卵の判別方法
指で軽く転がす
無精卵の判別で一番簡単なのが、指で軽く転がしてみるということです。めだかの卵は、無精卵の場合すぐに潰れてしまいます。
有精卵は指でぎゅーっと押しても簡単にはつぶれないかたさを持っており、最初は少し怖いかもしれませんが、実際に試してみて弾力の違いを指に覚えさせましょう!
色を見る
無精卵の判別方法として、目視で確認できる方法として、色をみるということです。色が透明〜黄身がかった透明なものは、有精卵の確率が高く、白いのが無精卵です。黒い目が確認できるころには誰でも有精卵だとわかるようになりますね!
メチレンブルー溶液で無精卵をみつける
手で触らずに、無精卵かどうか判別したい方のために、メチレンブルー溶液を使うと言う方法もあります。メチレンブルー溶液にめだかの卵をつけると、有精卵の場合特に大きな変化がみられないのに対して、無精卵の場合、メチレンブルーの青色に染まり青色になったり、白く濁るのです。卵の縁の周りが青色に染まることもありますが、中が透明なので、有精卵だと判ります。
またメチレンブルーは無精卵判定にも使える他、有精卵に対する水カビの予防にもなるので一石二鳥ですね!
メチレンブルー溶液の作り方
- 水道水(カルキ抜き)1L
- メチレンブルー溶液 2滴
- 空のペットボトル
メチレンブルーの使い方
- 空のペットボトルに水道水を入れて、カルキを1日抜く
- 1の中に、メチレンブルーを2滴加える
- 2でできた溶液に、めだかの卵を入れておく
無精卵が増える原因と解決方法
オスが少ないor相性が悪い
無精卵が増える原因のオスめだか起因のものとして、そもそもオスが少ない、またはオスとの相性が悪い、というものがあります。
オスの生殖能力には限界があるので、オス1匹に対して3匹以上などのペア組みは無精卵増加の要因となりえます。できれば1:1、最悪でも1:2程度の割合にしておくと、無精卵の割合は減ると思います!
また、めだかにも個体によって相性があるので、オスがメスを極端に追い回している、オスが水槽の隅っこに隠れている、など仲良く泳いでいない場合は、ペアを組み直すなどの対応が必要な場合もあります!
水質が酸性に寄っている
基本的にめだかの繁殖において、酸性の飼育水の場合は精子の動きが悪くなるため、アルカリ性の飼育水のほうがブリードに適していると言われています。
ですので、赤玉土などを底砂として利用している方などは、酸性に寄りやすい傾向があるので適宜赤玉土の量を減らす、牡蠣殻を入れてアルカリ性方向に戻す、グリーンウォーター飼育をするなどの対応をしてみましょう!
水流が強すぎる
めだかは、メスが産卵した卵に精子をかける形で受精させます。ですので水流が強いと、精子が流れてしまい受精率が下がってしまいます。水草などの水の流れを抑えるものを置く、エアレーションやフィルターを弱くする、などで、水の流れをコントロールして、めだかが繁殖しやすい環境をつくっていきたいですね。
まとめ
いかがでしたか。今回は、無精卵の判別方法と無精卵を減らして卵の受精を促す方法についてお話させていただきました。せっかくメスが頑張って産卵してくれた卵なので、できれば受精させて元気な針子を誕生させてあげたいですよね!ちょっとした工夫で無精卵は減らすことができるので、記事を参考にしてみなさまの飼育に活かしてみてください!